ご挨拶
「時の財産」
島根県仁摩(にま)町に、鳴り砂の保全と環境保護を願って制作された1tもの砂が入る、大きな砂時計があります。
「砂暦(すなごよみ)」と名づけられた全長5.2m、直径1mのジャンボ砂時計からは、1tもの砂がわずか直径0.84mmのノズルから刻々と落ちています。
砂は詰まったりしないように、山形県の良質な鳴り砂を選定し、何度も何度もふるいにかけて、異物を除去し、品質を高めたそうです。
1秒間に0.032g、1日で2740gの砂が、コンピューター制御により、悠久と流れ、常に時を刻んでいます。
今日(こんにち)では、時間の観念は抽象的で単なる数字に過ぎません。
しかし砂時計では、今、この時、流れている時間が見え、過ぎ去った時間は豊かに蓄えられて砂の山となり、残りの時間も見る事が出来ます。
「時間の可視化(かしか)」です。
音もなく巨大な容器に積もっていく砂を見ていると、時は過ぎ去るものでなく、心の中に、身体の内(うち)に積もりゆくものと実感させられると言います。
「一歩一歩、積み重ねてきた自信」
株式会社ハヤセは1968年(昭和43年)創業以来、高精度加工技術を研鑽、積み重ねながら、お客様の要求と信頼に応えてまいりました。
その降り積もった「時の財産」を、次の世代に繋げながら、従業員一丸となって、ただ一筋にお客様に喜ばれる企業を目指してまいります。
「一足跳びに山の頂上にあがるのも、一歩一歩としっかりと登ってゆくのも、結局は同こと。むしろ一歩ずつ登るほうが途中の草木や風物を見る事ができるし、一歩一歩を慥(たし)かめてきたという自身をつかむことができる。」山本周五郎
株式会社ハヤセ 代表取締役